トップ > レース情報 > レース情報 > 第62回 六甲盃

レース情報

第62回 六甲盃

2024年6月6日(木)

■園田競馬場 ■サラブレッド系4歳以上 ■距離:1870m

レース結果
レース映像

レース結果

重賞勝ち馬が7頭集結した春の古馬中長距離王決定戦「創刊75周年記念 第62回日刊スポーツ賞六甲盃」(1870㍍)は下原理騎手が騎乗した2番人気のラッキードリーム(牡6、新子)が逃げ切って重賞12勝目を挙げた。勝ち時計は2分3秒1。首差の2着に船橋のユアヒストリー、3着にツムタイザンが入った。なお1番人気の大井セイカメテオポリスは中団から伸びず7着に敗れた。
前哨戦はよもやの3着に敗れたラッキードリームだったが、春の大一番で真の強さを見せつけた。外枠から絶好のスタートを決めて逃げを打てたことで、流れをグッと引き寄せた。序盤でペースを落として脚をためると、3角から後続を引き離しにかかる。船橋のユアヒストリーが外から猛然と迫ってきたが、直線に入ると二枚腰を使って追い上げを振り切り、地元最強の貫禄を示した。

下原騎手は「スタートを決めて逃げか2番手に行ければと思っていました。ペースもゆっくり行けました。4角では一杯になってきていたけど、最後は相手も来ていた分、伸びていました。チャンピオンと言ってほしいですね」と笑顔を見せた。
新子雅司調教師は「馬が大人しくなったのか、ズブくなったのかまだ判断できないが、状態は良くなっていたので巻き返してくれると思っていた。6歳だしまだまだ頑張ってくれると思う」と復活を喜んだ。
今後は未定だが、昨年同様に金沢のイヌワシ賞(2000㍍、8月25日)を視野に入れている。昨年3着に敗れた園田金盃制覇を目指して、これからも突き進む。
一方、2着ユアヒストリーの澤田龍哉騎手は「休み明けでしたが、よく走ってくれたと思います。セイカメテオポリスより前で、2列目あたりで競馬ができればと思っていましたが、前(ラッキードリーム)を楽にさせてしまったので、最後はかわせず、相手の地力を感じました」と悔しがった。
3着以下に敗れた馬もスローペースで前が止まらなかったという声が多く聞かれたように、下原騎手の絶妙なペース配分が勝負の明暗を分けたようだ。

松本 健史

■プロフィール
松本 健史
(まつもと たけし)

日刊スポーツ