2024年4月4日(木)

■園田競馬場　■サラブレッド系4歳以上牝馬　■距離：1870m

レース結果

大井のＴＣＫ女王盃を引き継ぐ形で、装いを新たにして行われた「第１回兵庫女王盃」が４日、園田競馬場で行われた。ＪＲＡ、兵庫、兵庫以外の地方馬が４頭ずつ、計12頭で争われた一戦は、ＪＲＡ所属馬で３番人気のライオットガール（４歳・中村厩舎）が逃げ切って重賞３勝目をゲット。同時に、初代女王の座も射止めた。２着には長く脚を使って追い上げたアーテルアストレア。１番人気のサーマルソアリングは追い比べで後れを取って３着まで。地元の兵庫勢は、スマイルミーシャの６着が最高着順だった。

生ファンファーレが鳴り響き、華やかな雰囲気で始まった兵庫女王盃。記念すべき第１回の勝ち馬に名を刻んだのは、兵庫競馬が生んだスタージョッキーの息子、岩田望来騎手騎乗のライオットガールだった。「地元の騎手に、内が有利と聞いていました。初めての逃げでしたが、リズムよく運べました」と鞍上が話したように、内から行く構えを見せたヴィブラフォンを制してハナへ。２周目の向こう正面まで、マイペースで運べたのが大きかった。そこから後方にいたアーテルアストレアが早めに動いてペースアップ。「３コーナーからペースが上がったときに、スムーズに移行できた。この分なら大丈夫と思いました」と、その時点で勝利を確信。直線入り口で後続を引き離し、あとはセーフティーリードを保ったままゴール。最初から最後まで主役の座を譲らなかった。

２着のアーテルアストレアはダッシュがつかず後方から。この位置取りもある程度予想済みだったと思うが、菱田騎手が「右回りがもうひとつで、３、４コーナーでスピードに乗り切れなかった」と話したように、勝負どころで並びかけるのが精いっぱい。１番人気に支持されたサーマルソアリングは、２着馬が上がってきたときに手応えが劣勢になり、直線の追い比べで後れを取って３着。

中村調教師「乗りやすいのが強み。（前がよく残っていた）馬場的にも、うまく逃げられましたね。馬の状態を見てからですが、次は川崎のエンプレス杯（５月８日・JpnⅡ、２１００㍍）を予定しています。折り合いがつくので、距離が延びても大丈夫でしょう」

■プロフィール
門田　光生
(かどた　みつお)

サンケイスポーツ