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レース情報

第66回園田金盃

2023年12月7日(木)

■園田競馬場 ■サラブレッド系3歳以上 ■距離:1870m

レース結果
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レース結果

古馬中距離の最強馬を決める「第66回園田金盃」が7日、園田競馬場でファン投票選出6頭、記者選抜2頭を含むフルゲート12頭で争われ、今年の兵庫ダービー馬のスマイルミーシャ(牝3・飯田厩舎)が、2020年の2歳王者ツムタイザンとの激しい追い比べを制してV。2014年トーコーニーケ以来となる、3歳牝馬による園田金盃制覇を成し遂げた。

 スタートを五分に出た1番人気のラッキードリームが、ハナへ行く構えを見せる意外な展開から始まった今年の園田金盃。スマイルミーシャはそれを見て運ぶ形。「ラッキードリームが前にいたのはラッキーでしたね。内をロスなく立ち回って、理想的な展開でした」と振り返った吉村騎手。結局、エコロクラージュがハナを奪ったが、1周目正面でベラジオソノダラブが、抑えるぐらいならと思い切って先頭へ。落ち着きどころのない展開になったが、そんな中でもスマイルミーシャは内でうまく脚がたまっていた。「(マークしていた)ラッキードリームは交わせると思ったが、外から手応えよく上がってきた馬がいた」と鞍上が話したように、4コーナーで目標をツムタイザンに切り替えた好判断が、追い比べでアタマ差しのぐ結果につながったように思える。2着のツムタイザンは、杉浦騎手が「理想的な運びができた」と話したように、外枠スタートから、道中でうまく内へ潜り込めたし、スパートのタイミングもばっちり。今日ばかりは勝った相手を褒めるしかない。1番人気のラッキードリームはスタートを出たし、これも理想的な競馬をして3着。兵庫に転入して以来、初めて地元馬に先着を許した。

 スマイルミーシャを管理する飯田師によると「上がってからの状態次第ですが、来年1月11日のコウノトリ賞(ダート1870㍍)から、4月に行われる新設の交流重賞、兵庫女王杯(JpnⅢ・ダート1870㍍)を目標にしていく予定です」とのこと。来年は迎え撃つ立場になったが、気性を含めてまだ伸びしろが見込める逸材。今後はさらに大仕事をやってのけそうな、そんな予感がした今年の園田金盃だった。

門田 光生

■プロフィール
門田 光生
(かどた みつお)

サンケイスポーツ