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レース情報

第20回兵庫クイーンカップ

2023年10月27日(金)

■園田競馬場 ■サラブレッド系3歳以上牝馬 ■距離:1870m

レース結果
レース映像

レース結果

23年の「その金ナイター」を締めくくる「第20回兵庫クイーンカップ」は金沢と兵庫を代表する牝馬2頭によるマッチレースになったが、金沢のハクサンアマゾネス(牝6、加藤義)が3角先頭から押し切って重賞19勝目を挙げた。また、兵庫サマークイーン賞に続いて兵庫の夏秋牝馬重賞を連勝した。勝ち時計は2分2秒8。地元兵庫のスマイルミーシャ(牝3、飯田)は3馬身差の2着だった。
秋初戦の秋桜賞(名古屋)でまさかのしんがり負けを喫したハクサンアマゾネスが完全復活を果たした。逃げたのは伏兵のグリージャだったが、ハクサンアマゾネスがすんなり2番手の外という絶好の位置につけた。うなるような手応えで走るアマゾネスに後続の馬はなかなか動くことができず、アマゾネスが兵庫サマークイーン賞と同様に3角でゴーサインを出すと、スマイルミーシャと高知アンティキティラが差を詰めようと懸命に追い上げたが、直線は二の脚を使って後続を突き放した。
鞍上の吉原寛人騎手は「絶好の位置取りだったと思います。スローにもならず、折り合いも付けやすかった。4角を向いても余裕があったので、スマイルミーシャがどれだけ脚を使うか分からないけど、何とかしのいでくれと思っていました」と振り返った。吉原騎手は26日に誕生日を迎えたばかりで二重の喜びとなった。
一方の加藤和義調教師も28日が47歳のバースデー。「スマイルミーシャと戦ってみたかったので勝てて良かったです。2番手につけられたのでこれで負けたら仕方ないと思っていました」と自信を持っていた。次走は未定だが、節目となる重賞20勝目が見えてきた。
一方のスマイルミーシャは初の古馬重賞でハクサンアマゾネスの壁を超えることはできなかったが、2着を死守した。「これだけの(速い)ペースで走ったことがなかったですが、最後まで垂れることはなかった。これからいろんなペースを経験していけば走ってくると思います。先が楽しみですね」と吉村智洋騎手は先を見据えていた。

松本 健史

■プロフィール
松本 健史
(まつもと たけし)

日刊スポーツ