トップ > レース情報 > レース情報 > 第63回姫山菊花賞
JBC指定競走。南関東・北陸・東海・近畿地区所属馬で争う交流重賞レース。
年末の大一番、園田金盃を占う意味で非常に重要なレースだ。もちろん、主役は昨年のこのレースを制しているラッキードリームだ。ホッカイドウ競馬3冠という実績をひっさげて昨年転入してから瞬く間に兵庫の古馬中距離界の頂点に立った逸材だ。ここまで園田コースは6戦5勝。今年6月の六甲盃で高知からの遠征馬グリードパルフェに敗れただけで地元馬には負けたことがない。「昨年よりもいい状態」と新子調教師が言うように、復帰戦となった金沢で行われたイヌワシ賞を快勝。元々が叩き良化型だけに2連覇に向けて期待はふくらむばかりだ。
ベストオブラックは21年に転入してから休養を挟みつつ8連勝している逸材。何度か壁にぶつかったが、そのたびに跳ね返し、前走の6月アサヒスーパードライカップでは後の摂津盃馬のツムタイザンに首差迫る2着と着実に力をつけている。初の重賞挑戦だが、自慢の決め脚を発揮できれば上位争いに加わってきそうだ。
ナムラタタは復帰戦の摂津盃で勝ち馬から0秒8差の4着。元々が叩き良化型で前走からの大幅な前進は間違いない。メイプルブラザーも摂津盃では後方から怒とうの追い上げを見せてナムラに続く5着。9歳とはいえ衰えはまったく感じさせなかった。両馬とも切れ味鋭い走りで上位争いに加わってきそうだ。
遠征馬では金沢・イヌワシ賞を21、22年と連覇しているアイアムレジェンドが昨年(6着)に続いて出走する。7月に復帰してから4戦を消化してまだ、思うような結果は出ていないが減っていた馬体が回復傾向にあるのは好材料。相性のいい吉原とのコンビが復活。変幻自在の走りで波乱を起こすか。
■プロフィール
蔵田 成樹
(くらた まさき)
報知新聞
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