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レース情報

第5回園田オータムトロフィー

2022年9月8日(木)

■園田競馬場 ■サラブレッド系3歳 ■距離:1700m

レース結果
レース映像

レース結果

3歳秋のチャンピオンシップ「第5回園田オータムトロフィー」は2番人気のエコロクラージュがデビューから無傷の6連勝で重賞初制覇を果たした。勝ち時計は1分52秒1。吉村智洋騎手(37)、保利良平調教師(44)ともに園田オータムトロフィーは初制覇だった。2着にはウインドケーヴ、3着にはアンサンの伏兵2頭が入った。一方、1番人気に推された兵庫ダービー馬バウチェイサーは4角で失速して6着に敗れた。

エコロクラージュは逃げたウインドケーヴや2番手から進めたバウチェイサーが作り出した激しい流れをものともせず、好位3番手から手応え良く進めて、直線では開いた内を一気に突き抜けた。兵庫の現リーディング騎手&調教師が「センスの塊」と認めるエコロクラージュの才能が開花した瞬間だった。

デビューは今年2月の姫路戦。4連勝して陣営は兵庫ダービーを目標としたが、賞金不足と判断して4月以降は休養にあてられた。しかしその判断が大正解。ひと回り成長したエコロクラージュは、前哨戦のクリスタル賞で初めて控える競馬をして勝つと、その経験が本番でも生きた。

「枠にも恵まれましたし、4角では勝てるかなと思いました。こういう競馬ができれば先が楽しみですね」と吉村智洋騎手は笑顔で振り返った。

保利良平調教師も「理想の競馬を吉村君がやってくれた」と鞍上をたたえた。「春から状態が上がっていたし、やれるんじゃないかなという手応えはあった。秋に備えてひとつ大きなところを取りたいと思っていたが、取ることができた。これから厩舎を活躍する1頭になってほしい」と厩舎の看板馬コウエイアンカに次ぐ活躍を期待している。次走は状態を見て、9月27日の秋の鞍か10月2日の盛岡・ダービーグランプリを目標に置く。飛躍の秋へ、エコロクラージュの挑戦はまだまだ続く。

松本 健史

■プロフィール
松本 健史
(まつもと たけし)

日刊スポーツ