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レース情報

第17回兵庫ゴールドトロフィーJpnIII

2017年12月27日(水)

■園田競馬場 ■サラブレッド系3歳以上 ■距離:1400m

レース結果
レース映像

レース結果

 過去16回の勝ち馬はすべてJRA所属馬。おそらく今年もという戦前の予想通り、グレイスフルリープが4番人気の評価に反発するかのように、2番手から鮮やかに抜け出し快勝。鞍上は先日の有馬記念でキタサンブラックをVロードへと導いた千両役者の武豊。持ってる騎手の勢いをいかんなく発揮してみせた。
 スタートの決まったトウケイタイガーがハナに立とうとするが、サイタスリーレッドが余裕の手応えで主導権。グレイスフルリープは2番手外の絶好位。対照的にトウケイタイガーは内で包まれる苦しい展開。道中は淀みなく流れて完全な先行馬向きのペース。ところが3コーナーでサイタスリーレッドが気の悪さを出し失速。結果、グレイスフルリープは労せず先頭に立つことができ、おかげでラブバレットの強襲にも余裕を持って対処することができた。まったく危なげない勝利にご満悦の橋口師は「今後のローテは白紙。馬の体調と相談しながら、来年のJBCに照準を合わせてじっくり考えたい」。
 1着=グレイスフルリープ(武豊騎手)2、3番手でと思っていたので絶好のポジション。4コーナーでこられたけど、馬が来れば伸びそうな感じはあった。韓国でも勝ったし力をつけてる。今日は貫禄を感じた。あとは明日の中山(ホープフルS・GI)ですね(笑)。有馬記念から3連勝で締めくくれば言うことなし。頑張ります。
 2着=ラブバレット(山本聡騎手)ゲートは出たがけど行き脚が鈍かった。でも、いい位置で自分のリズムで走れた。最後も止まってはいないが、深いダートに少し戸惑ったみたい。
 3着=サイタスリーレッド(戸崎騎手)スタートが決まれば逃げるつもりでした。いい感じで運べたが、3、4コーナーで気の悪さを出したのが誤算。直線盛り返しただけにもったいなかった。
 4着=レーザーバレット(岩田騎手)手前を変えるのにもたつくのはいつものこと。向こう正面でも手応えが良かったので無理せず直線まで待った。脚は使ってるが前が止まらなかった。
 5着=エイシンヴァラー(下原理騎手)結果的に勝ち馬の後ろで競馬ができたのだから展開は悪くなかったはず。直線も伸びてるんですが、周りの馬の切れが凄すぎる。
 6着=ドリームバレンチノ(松山騎手)59・5キロでもしっかり走ってくれました。年齢的なものもあるし、この結果は仕方がないのでは。引退レースになるみたいだし、久しぶりに乗せてもらえて嬉しかったです。
 7着=バズーカ(赤岡修騎手)ゲートは出てるんですが他の馬が速すぎる。無理せず流れに乗る競馬を心がけたのであの位置に。3、4コーナーでは入着ぐらいありそうな手応えでしたが、さすがに前が止まりませんね。
 8着=ドリームコンサート(大山真騎手)ハンデが軽かったせいか自分からハミを取って動いていけた。最後は止まったけど能力は感じました。
 9着=トウケイタイガー(川原正騎手)ゲートは出てるのにJRA勢は速いね。あの形で外から行かれては厳しい。それにしてもちょっと負けすぎ。目に見えない疲れがあったのかも。

瀬藤 治人

■プロフィール
瀬藤 治人
(せとう はると)

大阪スポーツ記者
86年4月専門紙記者となり、園田・姫路競馬のトラックマンとして活躍。04年に大阪スポーツの記者となる。長年の経験と鋭い分析による予想には定評がある。