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レース情報

第1回西日本ダービー

2016年11月2日(水)

■園田競馬場 ■サラブレッド系3歳 ■距離:1870m

レース結果
レース映像

レース結果

 第1回西日本ダービーは2日、園田競馬場の1870メートルで12頭(地元3頭、金沢2頭、笠松2頭、名古屋1頭、高知2頭、佐賀2頭)によって行われた。1番人気に支持された地元兵庫のマイタイザン(杉浦健太騎乗)が逃げ切って初代王者に輝いた。2着は2番人気の高知のディアマルコ、3着は3番人気の兵庫のアサクサセーラが入った。3連単は840円の順当な決着になった。
 レースはマイタイザンが果敢に先手を奪い、道中は後続を引き離して逃げる。道中はかかる場面もあったが、無理に押さえず、自分のペースで進められたことが勝因だ。最後の直線では高知ダービー馬のディアマルコが迫ってきたが、序盤のリードがモノを言う形になり、1馬身4分の1差でしのいだ。
 昨年の兵庫の最優秀2歳馬に輝いたが、今年は重賞を勝てず苦戦が続いた。同じ距離の兵庫ダービーでは速い流れに巻き込まれたこともあり、失速して7着だったが、距離の壁をぶち破って結果を出した。「大きな馬場のコースでは厳しいけど、小回りの園田ならコーナーで息を入れられるので、ここなら大丈夫と思っていた」と新井調教師には1870メートルを克服できる確信があった。
 一時は控える競馬を試していた時期もあったが、本来の逃げる形で強さを取り戻した。「控えてはダメ。やはり行ってこそのマイタイザンだと前走で思った。今日は行き過ぎたかなと思ったけど、よく頑張ってくれた」と新井調教師。けれん味のない逃げで多くのファンの心をつかんでいる。次走は検討中だが、今後も持ち前のスピードを生かして古馬の一線級に立ち向かう。
 杉浦健太騎手(マイタイザン=1着)「前走の勝ち方が良かったので、逃げた方が力を発揮できると思っていました。何が何でも自分が行く、という気持ちで挑みました。絶対に勝ちたいと思っていた第1回の西日本ダービーです。いい根性があるので、古馬に混じっても頑張ってくれると思います」
 佐原秀泰騎手(ディアマルコ=2着)「最近、スタートがいいので行けたら行こうと思っていたけど、マイタイザンの方が速かった。この馬の力は出し切っている。相手が上だった」
 木村健騎手(アサクサセーラ=3着)「やることをやっての7キロ増。最後はよく伸びていた。マイタイザンはあれだけ飛ばしていたから止まると思っていたけど、止まらなかった」
 田中学騎手(タケマルビクター=4着)「もともとスタートは上手な方ではない。そのぶん出して行けなかった」

内尾 篤嗣

■プロフィール
内尾 篤嗣
(うちお あつし)

スポーツ報知記者