5年ぶりに遠征馬が制した。年に1度の2400m戦・日刊スポーツ賞「第53回 六甲盃」は、3日10Rに遠征2頭を迎え11頭が激突した。内々の好位を進み4角で中を割った名古屋ベルライン(牝6、角田厩舎)が、外を強襲した地元バレーナボスをクビ抑えた。角田師は、06年レッドストーン以来の六甲盃2勝目。
1番枠ベルラインが躓いた立ち遅れもあってダイナミックグロウが楽にハナを切った。2番手に木村キングブラーボ。ベルライン、ステージインパクト、笠松クワイアーソウルが続き、タガノプリンス、メイショウヨウコウは中位を進む。スタートはまずまずだったバレーナボスは9番手。
向正面から外に出してバレーナが動いた。メイショウヨウコウも続く。その時に前の動きは3角でキングブラーボが先頭に立ち、後退するダイナミックグロウに代わってステージインパクト、ベルラインが内の好位。外にはバレーナボスとメイショウヨウコウ。
直線を向いてベルラインがキングブラーボとステージインパクトの中を割って抜け出した。直線で大外に持ち出したバレーナボスが鋭く伸びたがクビだけ退かなかった。3着にキングブラーボが粘って3連単は4万2350円の好配当になった。
1番人気に支持されたB1から挑戦したステージインパクトは5着に敗れた。
■プロフィール
池永 博省
(いけなが ひろみ)
日刊スポーツ記者
入社以来40年にわたり園田・姫路競馬の担当記者として活躍。その経験に裏付けられたレース分析には定評がある。