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レース情報

第16回 兵庫チャンピオンシップ Jpn II

2015年5月6日(水)

■園田競馬場 ■サラブレッド系3歳 ■距離:1870m

レース結果
レース映像

レース結果

 並んでいたのはゲートの中だけ。そんな言葉がピッタリの一戦だった。

「逃げるつもりはなかったが、リアファルを逃がすと厄介なので」と岩田。乗り慣れた園田コースで身体が勝手に反応したのだろう。大外枠から果敢にハナに立ったクロスクリーガーが、危なげないレース運びで9馬身差の圧勝。JRA3勝馬の底力をまざまざと見せつけた。
 管理する庄野師は「すべて岩田君に任せて、特別な指示は出していない。ただ、前走はスタートでトモを滑らせたので、そこだけ気になっていたが五分に出てくれた。スムーズならこれぐらいは走る馬。まだ脚元が固まってないので、しばらく芝は使わないつもり。この後は様子を見ながらジャパンダートダービー(7月8日・大井・2000メートル)へ」。

 リアファが2着で、3着にはポムフィリア。下馬評通りJRA勢が3着までを独占し、これで14年連続JRA勢の勝利となった。
地元馬ではコパノジョージが4着と気を吐き、インディウムは5着に破れデビュー以来の連勝は7でストップ。兵庫ダービーでの再戦が楽しみになった。

 1着=クロスクリーガー(岩田騎手)3番を逃がすとしぶといので思い切って行った。2周目3、4コーナーでも手応え十分。あの時点で勝利を確信した。芝もこなせそうだが現時点ではダートのほうがいい。

 2着=リアファル(北村友騎手)岩田さんを見ながら負かすつもりで行ったが…。今日は相手が一枚上でした。

 3着=ポムフィリア(戸崎騎手)今日の感じでは距離はもちそう。内で包まれても直線は伸びた。先々楽しみな馬。

 4着=コパノジョージ(田中学騎手)成長してるし状態も良かった。インディウムに先着できたし、兵庫ダービーへ向けて収穫大のレース。

 5着=インディウム(木村健騎手)初めてもまれたせいか耳を絞って全然進まなかった。この経験が兵庫ダービーで生きてくるはず。

 6着=タンジブル(柴山騎手)出遅れて力を出せなかったのもあるが、跳びが大きいので小回りコースは向いてない。

 7着=ノーブルヴィーナス(藤田騎手)折り合いはついたが、脚を溜められないので追い出しても伸びない。距離が長いとしか思えない。

 8着=レオベスト(宮下康騎手)指示通り道中は内で脚を溜めて2コーナーからスパート。遊ばずしっかり伸びたし内容としては悪くない。

 9着=リワードヘブン(下原理騎手)バタバタになるのが怖いのでじっくり行ったが、この馬なりに伸びた。もう少し前へ行けば良かった。

 10着=マキシマムカイザー(川原正騎手)結果的には掛かって止まったが、行かせたら速いのが分かった。兵庫ダービーへメドが立った。

 11着=ワールドウェーブ(東川公騎手)ちょっとレベルが違うし、牝馬にこのローテは厳しい。

 12着=アウトドライブ(永島太騎手)テンから全然ついて行けない。疲れがあったのか道中もきつそうに走っていた。

瀬藤 治人

■プロフィール
瀬藤 治人
(せとう はると)

大阪スポーツ記者
86年4月専門紙記者となり、園田・姫路競馬のトラックマンとして活躍。04年に大阪スポーツの記者となる。長年の経験と鋭い分析による予想には定評がある。