レース結果
兵庫競馬の中距離王者を決める「第68回園田金盃」が27日、ファン投票で選ばれた6頭を含む12頭立てで行われ、単勝4番人気のオディロン(森沢・牡6)が直線で力強く抜け出してV。吉村智洋騎手は通算重賞53勝目、園田金盃は2勝目。管理する森沢友貴調教師は通算重賞6勝目で、園田金盃は初勝利。1番人気に推された無敗の3歳3冠馬オケマルは2着に敗れた。
逃げ馬不在の一戦は、好スタートを切った大外枠のラッキードリームがハナ、同じ8枠のオケマルが2番手、それをマルカイグアスがマーク。「人気先行勢の後ろという、一番いいところを取れた」(吉村騎手)というオディロン、そしてアラジンバローズと続き、上位5番人気が前を固める展開となった。2周目向こう正面でマルカイグアスが脱落、早めに動いたアラジンバローズも3コーナーで下がっていき、直線入り口ではラッキードリーム、オケマル、オディロンの三つどもえに。「きっちり差せると思った」(同騎手)オディロンが鞍上の激に応え、ゴール前で力強く抜け出して大一番を制した。
「力があるのは分かっていた。どれだけ信じて乗れるかでしたが、うまくいきました」と吉村騎手。「操縦性がよく、反応もするし、直線も伸びる。特に言うことはない馬です。〝やっぱりオディロンだぞ〟というところを見せてくれた」と、数あるお手馬の中から選択した愛馬を褒めたたえた。
♦森沢調教師「前走後に坂路のある牧場へ。坂路だと古傷に影響しないので、この調整がいい。価値のある勝利でしたし、次走はより大きいレースを使っていきたいですね」




