レースの特徴
2017年に新設された、3歳以上/1230mの短距離戦。
記者がお伝えする今回の見所
園田競馬の「第9回兵庫ゴールドカップ」は10月17日、1230㍍戦で行われる。
兵庫では唯一の当距離での重賞タイトル。短距離に特化したスピード自慢が集結。他地区勢は南関東4頭、高知1頭の合計5頭が遠征を予定している。
まずは地元勢から。サイレンスタイムが中心を担うか。兵庫へ移籍後は当舞台で5戦5勝。最も得意としているステージ。しかもその5戦はいずれも上がり最速をマーク。末脚の切れ味は抜群で、迫力満点だ。前哨戦となる前走戦も制して、いいリズムで来れている。待望の重賞初制覇を狙う。スマートセプターは快速ぶりが光る。こちらは当距離【6100】で、前走で2着に敗れたとはいえ、本番はここ。それに、持ち時計の1分17秒7はメンバー中、随一。高速決着は望むところだし、ポテンシャルは相当なもの。スムーズに自分の形に持ち込めれば、むしろこちらの方が上か。兵庫勢は上記の2頭がけん引していく。
遠征勢は好実績を持ち、レベルが高そう。コパノパサディナは今年の8月までJRAオープンに在籍していた。近2走は福島テレビ賞3着、NST賞2着と、上位争いを演じた。この戦歴を考えれば即通用して良さそうなもの。園田特有のコースや、重たい馬場に対応できるならあっさりのシーンまであってもおかしくない。ストライクオンも負けず劣らずの戦歴。JRA2勝クラスから南関東へ移籍すると【5201】の好成績。唯一の着外は前走のJpnⅢテレ玉杯オーバルスプリント(8着)。相手関係や、初の千四の距離を考えると仕方なし。度外視できる。地方のスプリンターが集結した習志野きらっとスプリントで2着としたように、スピードはかなりのレベル。この2頭が他地区勢の中心となりそうだ。

PROFILE
スポーツニッポン記者
経験豊かな知識と緻密な取材で、的確な予想を組み立てます。