1. トップ
  2. レース情報
  3. 重賞レース
  4. 第65回 姫山菊花賞 レポート

第65回 姫山菊花賞 レポート

開催日 2025年10月2日(木)
場所 園田競馬場
条件 サラブレッド系3歳以上
距離 1700m

レース結果

 伝統の中距離重賞「第65回姫山菊花賞」が2日、南関東からの遠征馬3頭を含む6頭立てで行われ、単勝1番人気のマルカイグアス(牡4・橋本)が6度目の重賞V達成。鴨宮祥行騎手は通算重賞12勝目。管理する橋本忠明調教師は通算重賞47勝目。

 今年はよもやの6頭立てとなってしまったが、直線は手に汗握る攻防となった。
 「小頭数はやりづらい」と戦前に話していた鴨宮騎手。力のある遠征馬が主導権を握ってスローに落とす展開は、マルカイグアスにとってやりやすい形ではなかったはず。これまでは向こう正面から仕掛け、早め先頭から押し切っていたが、今回は逃げ馬に余裕があるぶん、なかなか差が詰まらない。それでも、直線で一歩ずつ差を詰め、ゴール前でぐいっとひと伸びして栄冠をもぎ取った。「直線では一杯、一杯で、相手が伸びれば負けると思った。底力で勝ってくれました」と同騎手。地元代表の面目を保ってホッとした表情は見せたが、いつものはじける笑顔はなかった。
 「スタートの出がもうひとつで、久々の初戦という感じだった。考えうる一番嫌な展開になったが、することは同じと思って乗った」と、レース後の鴨宮騎手。確かに、この馬の強さを知っている者とすれば物足りない内容だったが、ともあれ秋初戦を勝利できたことは大きい。「来年は他場回りをしたい」と、7月の盛岡(マーキュリーカップ・7着)のリベンジが頭にある様子。次走は園田金盃(11月27日・1870㍍)の予定。弾みをつけて遠征に向かうためにも、地元では負けられない戦いが続く。

PROFILE

門田光生
かどたみつお

サンケイスポーツ