1. トップ
  2. レース情報
  3. 重賞レース
  4. 第26回兵庫チャンピオンシップ レポート

第26回兵庫チャンピオンシップ レポート

開催日 2025年5月1日(木)
場所 園田競馬場
条件 サラブレッド系3歳
距離 1400m

レース結果

 予想されたこととはいえ、今年もJRA勢の壁は厚かった。注目の第26回「兵庫CS・JpnⅡ」は1番人気に支持されたマテンロウコマンドが快勝し、4連勝で重賞制覇に花を添えた。2着は園田で兵庫JGを勝ったハッピーマンが入り、逃げたリリーフィールドが3着。2番人気のヤマニンチェルキは4着に敗れたが、地方馬ではケイズレーヴ(愛知)が5着と気を吐いた。地元期待のエイシンハリアーは掲示板を外したが、内容には見るべきものがあり収穫大の一戦だった。
 名手を背にリリーフィールドが果敢に逃げたが、意外とペースは上がらずいつもの縦長の隊列ではなかった。ハッピーマンとマテンロウコマンドが続いて、ケイズレーヴ、エイシンハリアーといった地方馬も余裕を持ってレースを進められた。とはいえ、それも3コーナーまでで、ペースが上がると前を行く3頭の勝負に。力強く外を追い上げたマテンロウコマンドの脚勢が鈍ることはなく、最後は2馬身差をつける快勝だった。
 長谷川師は愛馬の快勝劇に安どの表情を浮かべながら「パドックを見てこれならと自信を持って送り出せた。ペースが遅くて前の2頭を交わせるか心配しましたが、力強く抜け出した時はホッとした。この先のローテは未定。馬の状態を見てゆっくり考えます」。
 1着=マテンロウコマンド(松山騎手)レースを見てて前有利だと思ってましたが、理想通りの展開でしたね。まだ成長途上ですが、反応がしっかりしていて強い競馬でした。これからが楽しみです。
 2着=ハッピーマン(坂井騎手)2番手から最高の競馬ができたんですが勝ち馬が強かったですね。距離はもう少し短いほうがよさそう。
 3着=リリーフィールド(武騎手)芝、ダートを問わずに上手に走る馬だけど、地方の馬場は深いし千四だったので最後は止まった。ベストは千二かな。
 4着=ヤマニンチェルキ(酒井学騎手)外に張るクセがあって、道中も左へ左へと行って脚が溜まらなかった。この馬はJRAの広い馬場のほうが力を出せます。
 5着=ケイズレーヴ(吉原寛騎手)ペースが遅かったので上手く脚を溜められた。3コーナーひと呼吸置いて仕掛けたんが、前を行くJRAの馬はもっと伸びたんで仕方がない。でも初馬場にも対応したし、このメンバーで5着だから底力を見せてくれました。
 6着=エイシンハリアー(小牧太騎手)あんなに上手にゲートを出るとは思ってなかった。ペースも遅かったし、思い切ってい行ってれば違った結果になったかも。今後につながる競馬はできた。

PROFILE

瀬藤治人
せとうはると

大阪スポーツ記者
86年4月専門紙記者となり、園田・姫路競馬のトラックマンとして活躍。04年に大阪スポーツの記者となる。長年の経験と鋭い分析による予想には定評がある。