レース結果
全国交流重賞「第9回兵庫ウインターカップ」(4歳上、1400m)が30日、姫路競馬場で他地区からの遠征馬5頭を含むフルゲート12頭立てで行われ、1番人気に推されたスペシャルエックス(北海道・田中淳厩舎)が直線で抜け出して重賞5勝目を挙げた。杉浦健太騎手は2024年3月のマーチカップ(笠松)以来、通算重賞17勝目。
挑戦を重ねること11回目。ついに、地元以外の重賞タイトルを手に入れた。
「スマートセプターが逃げると思っていて、その後ろから運んだのは想定内でした」と杉浦騎手が振り返ったように、好位の内で逃げ馬を見る形。この日は道中で内を回った馬がよく馬券に絡んでいて、位置取り的に絶好といってよかった。「砂をかぶるとひるむと聞いていた」(同騎手)とのことで、勝負どころで手が動く場面もあったが、直線で前があくと、一気にギアを上げて突き抜けた。2着のエコロクラージュも直線に向いたときも手応えはあったが、あいたところを先に勝ち馬に入られて、進路を切り替えるロスがあったのが痛かった。
「操縦性がよく、力のあるすごい馬ですね。感心しました。プレッシャーはありましたが、結果を出せてよかった。ファンの声援も力になりました」と杉浦騎手。
スペシャルエックスはこの後、まだ勝っていない交流グレード競走を目標に、ローテーションを組んでいくとのこと。
田中淳調教師「疲れもなく、いい状態で臨めました。スタートで少し後手になりましたが、ジョッキーがうまく乗ってくれました。勝ててホッとしています」


