レース結果
2008年以来のクリスマス決戦となった交流重賞「第24回兵庫ゴールドトロフィー」が25日、園田競馬場で行われ、4番人気のフォーヴィスム(牡6・川崎、内田勝義)がサンライズホークとの激しい追い比べを制してV。重賞2勝目を挙げるとともに、24回目にして初めて地方馬に勝利をもたらした。
見ている側も、また鞍上ですらどちらが勝ったのか分からないほどの際どい勝負。制したのは、川崎からの遠征馬、フォーヴィスムだった。
周りの馬と比べて出脚が鈍く、後方からの競馬となったが、「モマとよくない感じだったので、先団を行かせて、理想的な運びができた」と吉原騎手。想定通りの位置取りから、外めを抜群の手応えで進出。直線では逃げ込みを図らんとするエートラックス、そして背後から襲いかかるサンライズホークとの争いになったが、「あせらずひと呼吸置いて、2、3完歩待って追いだした」と同騎手。それがハナ差しのいだ要因といえるだろう。
「園田ではハクサンアマゾネスで重賞連覇(兵庫サマークイーン、兵庫クイーンカップ)している相性のいいコース。感謝しています」と同騎手。今年は2月の姫路で地方競馬全14場重賞制覇を達成し、そして今月、地方馬として初めて兵庫ゴールドトロフィーを勝利。歴史的快挙を2度も達成した。来年も、全国各地で「吉原スマイル」を見せてくれることだろう。
内田勝義調教師「スタートで少し遅れたが、最近は後ろからの競馬もできるようになっていますからね。競馬の幅が広がっています。地方の馬がこのレースを初めて勝ったと聞いて、めちゃくちゃうれしいですね。今後は馬の様子を見てから決めます」