レースの特徴
2017年に新設された、3歳以上/1230mの短距離戦。
記者がお伝えする今回の見所
前週から5週連続で重賞実施の園田、2週目は全国交流の第8回兵庫ゴールドカップ(1230M)当初、遠征予定メンバーには高知ヘルシャフト、ダノンレジェンドがいたりで錚々たる顔ぶれ。
ただ、それらが回避を決め込んだため補欠4位だったベストマッチョまでが繰り上がって来た。園田でもお馴染みのこのマッチョが補欠級の扱いだったというのだから遠征馬の層の厚さはもうお分かりのことだろう。
金沢オヌシナニモノは3度目の園田参戦、丁度2年前のこのGCと直後のゴールドトロフィーで結果は⑩⑧着だったもののその後、地元へ戻って5連勝、2連勝、そして現在3連勝中と当時の負けを糧に一層、力を付けてきた。距離展開オールマイティ、今なら勝ち負けに持ち込めそう。
高知イモータルスモークは前走、園田チャレンジカップ完勝、同馬もまた距離展開は不問、再度、大山龍Jを背に連勝狙い。高知馬のレベルの高さ見せつける。
佐賀ロンドンテソーロは同地へ移ってから4勝、8カ月ぶりだった前走もハナ、それ以前の交流重賞でもハナだからスピード的には十分通用。大山真Jを背に一発狙い。
大井ローウェルは昨年の習志野きらっとスプリントで3番人気に支持され⑥着、その後、やや間隔が開きがちのローテが懸念材料だが、それでも3~4走前で連勝を決めているのだから潜在能力は相当か。
川崎ベストマッチョは昨年のこのレース②着。完全に勝ちパターンに嵌ったが、ゴール寸前でダノンレジェンドに差された苦い思い。1年以上、勝ちから遠ざかっている点を見ると多少年齢的な面が影響するのかもしれないが、それでもそこまで数を使っていない分、体はまだ若い。迎え撃つ地元勢、安定感、近走内容でいくなら①③①着のイナズマテーラー、フルゲートとなってどのポジション取りになるかだけ。
ケンジーフェイス、ヒメツルイチモンジは堅実駆け、そう大きく崩れるとは思えない。ハナブサも叩き2走目なら当然粘りは変わってくるだろうし、トリニティノットはメンバー中、この距離最多の9勝を誇る。ただ、いずれもそこまでのインパクトがあるとは…。そこで当方、最も魅力を感じるのはエコロクラージュ。前走も返し馬スムーズに進まなかったりで我がまま気まま、我の強いところを見せるが、それがこの大一番で生きてこないか。3歳時には園田オータムトロフィー、楠賞を制した実績馬、前走が2年5カ月ぶりの1230M戦も難なく…だから相当奥が深いことは確か。

PROFILE
ケイバブック チーフトラックマン
「競馬は調教から」をモットーに早朝からの調教取材を精力的にこなす。予想も、調教データを中心に組み立てる。





