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第7回 園田オータムトロフィー レポート

開催日 2024年10月10日(木)
場所 園田競馬場
条件 サラブレッド系3歳
距離 1700m

レース結果

兵庫3歳三冠の最終戦、第7回園田オータムトロフィーが10日、園田競馬場で行われ、1番人気のマルカイグアスが早め先頭から押し切ってV。前走の兵庫優駿に続いて兵庫3歳二冠を達成した。鴨宮騎手は今年の重賞3勝目。橋本忠明調教師は2018年(クリノヒビキ)、2021年(エイシンビッグボス)に続いて、このレース3勝目。同じく二冠獲りに挑んだ菊水賞馬オーシンロクゼロは8着に終わった。


戦前、「ダービー馬に恥じない、強気の競馬をします」と話してくれた鴨宮騎手。その言葉通り、兵庫優駿のVTRを再現したような、文句なしの勝ちっぷりだった。
スタートを決めたマルカイグアスは、行きたい馬を行かせて、序盤は折り合いに専念。1週目正面でレインアンドダンスに蓋をされたが、「一気に動ける自信があった」と鞍上。そのぶん、兵庫優駿のときより仕掛けは遅くなったが、3コーナー手前から動き、4コーナーでは早くも先頭へ。「後ろからの足音が聞こえていたので、兵庫優駿のときほど離れていなかったんですが、3コーナーで息を入れるぐらいで入れましたからね」と、仕掛けの早さに不安があったという兵庫優駿と違い、今回は自信をもって動けたとのこと。全く危なげないレースを披露し、見事に二冠達成。ゴール後にはゲートそばで見守っていた関係者に向けて、歓喜のガッツポーズも見せた。

「強かったですね。(口取で見せた、二冠を示す)Vサインは気分がよかったです。帰厩後の状態も非常によく、しっかりと仕上げてくれましたのはさすがです。古馬相手だと今日のような大味な競馬だと苦しいかもしれませんが、斤量差もありますし、すごく楽しみです」と話した鴨宮騎手は、今年がデビュー12年目。目標としていた年間100勝を初めて達成し、心身ともに充実したシーズンを送っているが、まさにそれが表れたレースだった。

今回の着差は4馬身。8馬身差つけた兵庫優駿ほどではないが、夏を越しても変わらず強い姿を見せてくれた。この後は一旦放牧を挟んで、年末の大一番、園田金盃(12月5日)に向かう予定。次は古馬との戦いになるが、今年覚醒した人馬がどんな立ち回りを見せてくれるか、今から楽しみで仕方がない。

PROFILE

門田光生
かどたみつお

サンケイスポーツ