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第18回兵庫チャンピオンシップ レポート

開催日 2017年5月4日(木)
場所 園田競馬場
条件 サラブレッド系3歳
距離 1870m

レース結果

 地方交流GIIの兵庫チャンピオンシップは4日、園田競馬場のダート1870メートルに12頭(JRA5、地方7)が出走して行われた。3番人気のタガノディグオ(川島騎乗)が直線で差し切って重賞初制覇。5着までをJRA勢が独占し、これで16年連続でJRA勢の勝利となった。単勝1・4倍で1番人気のリゾネーターは4着に敗れた。

 注目を集めたリゾネーターが馬券圏内に入れず、4着に敗れた。2周目の3コーナーでペースアップしたときに手応えが悪くなって脱落。勝ち馬からは2秒1も離されてしまった。「ポジション取りはうまくいったけど、ペースが上がって、ついて行けなくなって…」と木幡巧は首をひねる。デビュー2年目の若手の重賞初制覇はお預けに。地方の馬場への適性もあっただろうが意外な大敗だった。このあたりがキャリアの浅い3歳戦の難しさだろう。

 勝ったのはタガノディグオ。5番手追走から徐々に差を詰め、直線では逃げ粘るノーブルサターンを差し切った。

 以下が川島騎手のインタビュー。

 「うれしいです。前半のレースに乗せていただいて、きょうは前残りのレースだったので、意識的にスタートを出して行った。いいところを道中で取れたので、いい競馬ができました。向こう正面で(前を行く)リゾネーターのジョッキーの手が動いていたので、前の2頭(ノーブルサターン、クイーンマンボ)に目標を切り替えた。最後まで本当に頑張ってくれました。まだ子供っぽいところがあって、きょうの馬場入りでも真っすぐ入ってくれなかったりするけど、走り出せば、しっかり走る。まだまだ、これから良くなる馬だと思います」

 川島騎手は、この日の1レースから騎乗し、馬場傾向をつかむなど入念な準備をしての勝利。毎日、タガノディグオのけいこをつけ、馬のコンディションをしっかり把握し、勝つべくして勝ったレースだった。自身にとっては12年のオースミイチバン以来、5年ぶりの兵庫CSの勝利。いいイメージを持つ交流GIIで、今回も存在感を示した。今後は放牧を挟んでジャパンダートダービー(7月12日、大井)へ。勢いに乗ってGI初制覇へと突き進むか注目だ。

 鮫島良騎手(ノーブルサターン=2着)「一度使って良くなっていた。力の要る馬場は合う」

 北村友騎手(クイーンマンボ=3着)「落ち着きがあったけど、力の要る馬場への適性の差かな」

 内田騎手(シゲルコング=5着)「先々を考えれば砂をかぶる競馬をさせたのは、よかったと思う。よく掲示板に載れた」

PROFILE

内尾篤嗣
うちおあつし

スポーツ報知記者