レース情報

第52回白鷺賞

2023年2月2日(木)
■姫路競馬場
■サラブレッド系4歳以上
■距離:2000m

レース結果

 2日、姫路競馬場で行われた第52回「白鷺賞」はヒストリーメイカー(手島・佐賀)が3連覇を狙ったジンギを頭差退けて、JRA・地方を通じて重賞初制覇を果たした。会心の勝利に石川慎騎手は満面の笑みで「僕自身テン乗りで、ジンギと一緒のレースに乗るのも初めて。馬の力を信じて乗るのみでした。ゴールではジンギがきているのは分かってましたが、抜かれそうな感じはなかったですね。JRAとペースが違うせいか、かなりハミを噛んでました。仕掛け遅れが怖かったので早めに内を突いたんですが、鞍上の指示に素直に反応する乗りやすい馬。どんなレースでもできるのが強みです。今後は自信を持って乗れます」。管理する手島勝師も肩の荷が下りた様子で「これほどの馬を預けてもらった以上は負けられないと思ってました。勝ったときはホッとしました。外に出せなくても内からスッと抜けたのは能力でしょう。この先の予定は未定ですが、はがくれ大賞典(3月12日・佐賀)になるのでは」。

2着=ジンギ(田中学騎手)勝ち馬が動いた時にスッと反応できなかった。あのへんでちょっと怪しかったが、最後までしっかり伸びてくれただけに残念。あそこまで追い詰めたら何とかしたかった。
3着=グリードパルフェ(赤岡修騎手)ヒストリーメイカー徹底マークで乗りましたが、向こうが動いたタイミングで仕掛けたのに一瞬で離された。あのへんは力の差でしょうね。直線は伸びてるし3着なら走ってます。
4着=エイシンナセル(吉村智騎手)新春賞もですが、今回もよく走ってます。衰えは感じません。ハンデ戦ならチャンスがあるかも。
5着=アワジノサクラ(廣瀬航騎手)そこそこ流れて乗りやすい展開になりました。ひと脚は使ってるし、掲示板に載れたから良しとしないと。
6着=エイシンダンシャク(大山龍騎手)中団で振り回される展開になったのが誤算。インが使えてたらもう少し粘れたと思いますが、前走もバテ気味だったし二千は少し長いかも。
8着=メイプルブラザー(鴨宮祥騎手)叩いて馬は良くなってました。前へとの指示で出して行ったぶんハミを噛んでしまい、ペースアップに対応できませんでした。 9着=エイシンアンヴァル(永井孝騎手)強引に逃げたのは勝ちパターンをイメージして乗ったから。枠も良くなかったし無理して行ったぶん手応えも怪しくて、来られた時には抵抗できませんでした。
10着=シャンパンクーペ(山田貴騎手)もう少しやれると思ったんですが、ゲートの出が悪くて流れに乗れず。それにしても走ってません。こんな馬ではないだけに悔やまれます。
11着=ナラ(深澤杏騎手)3走前に千九でバタバタになったので距離に不安はあったんですが、意外とスムーズに走ってくれました。ローテはきつくても馬は元気いっぱい。テンは速いので行きたがってましたから。
12着=ユウキラフェール(杉浦健騎手)短いところばかり使ってたので馬が戸惑ってました。ここを使って繁殖入り。ラストランを飾りたかったんですが、本来の走りができませんでした。

■記者プロフィール
瀬藤 治人(せとう はると)
大阪スポーツ記者
86年4月専門紙記者となり、園田・姫路競馬のトラックマンとして活躍。04年に大阪スポーツの記者となる。長年の経験と鋭い分析による予想には定評がある。

瀬藤 治人

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