レース情報

第61回六甲盃

2023年6月1日(木)
■園田競馬場
■サラブレッド系4歳以上
■距離:2400m

レース結果

高知のグリードパルフェが兵庫の総大将ラッキードリームとの競り合いを頭差制して、21年の高知県知事賞以来となる重賞3勝目を挙げた。勝ち時計は2分44秒6。大差の3着には白鷺賞を制した佐賀のヒストリーメイカーが入った。19年6月に全国交流となってから高知所属馬が初めて六甲盃を制覇した。

前走のオグリキャップ記念(笠松)で、後に大井記念も制したセイカメテオポリスに頭差敗れた悔しさを園田の地で晴らした。スタート後はラッキードリームが好位4番手、その後ろをマークする形でグリードパルフェが追走したが、スローペースを嫌ってスタンド前で先に動いたのはグリードパルフェ。ラッキードリームも離れずに追走して3角からは2頭のマッチレースになったが、根性でしのいだのはグリードパルフェ。直線でもう一度盛り返してスタミナ勝負を制した。

赤岡修次騎手は「ラッキードリームが動かなければ先に動いていこうと思いました。この馬は並んでから抜かせないのがいいところ。最後はよくしのいでくれました」と笑顔を見せた。

田中守調教師は不在だったが、元騎手の山頭信義厩務員は「パドックを見ても分かるように気合いも乗って良い状態でした。兵庫や佐賀の総大将を倒すことができましたし、自信になります。この後も県外の2000メートルのレースを使っていくことになると思います」と胸を張った。

一方ラッキードリームは1番人気に応えられず、兵庫で初めて黒星を喫した。「ペースも良かったですし流れは良かったのですが、直線で向こう(グリードパルフェ)がハミを取って伸び返されました。ショックですね…」と下原理騎手は悔しさをにじませた。

■記者プロフィール
松本 健史(まつもと たけし)
日刊スポーツ

松本 健史

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