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レース情報

第49回菊水賞

2017年4月13日(木)

■園田競馬場 ■サラブレッド系3歳 ■距離:1700m

レース結果
レース映像

レース結果

やはり無敗の逸材は強かった。昨年の最優秀2歳馬マジックカーペットが無傷の6連勝で、たった一枚しかない三冠切符を手に入れた。
スタート直後、場内に悲鳴があがった。あろうことか断然人気のマジックカーペットがゲート内で立ち上がって、大きく出遅れたのだから無理もない。気合を入れて先団に取りついたものの、ハミを噛んで掛かり気味。木村は馬群に入れて懸命になだめるが、千七特有のスローペースに苦戦。対照的にマイペースの逃げを決め込んだブレイヴコールには絶好の展開。2番手追走のポッシビリターズが3着に流れ込めたことからも、いかにペースが落ち着いたかが分かる。あまりのスローペースにしびれを切らしたイオタイザンが残り3ハロンの地点で捲って行ったが、それも3コーナーまで。その間もひたすら辛抱を重ねたマジックカーペットは4コーナーまで待って外に切り換えると、直線は矢のような伸び脚。逃げ切りを目論むブレイヴコールにコンマ2秒差の快勝。着差以上の強さとはこのことだろう。今年の3歳馬の中では頭ひとつ抜けた存在であることを証明した。次走の予定は未定だが、田中範師は「出遅れて厳しい競馬になった。まずは馬の状態を見て、馬主さんと相談してからだが、個人的には兵庫ダービー(6月15日)に向けてじっくり調整したい気持ちが強い。兵庫CS(5月4日)だとローテがきつくなる。JRA勢に挑むのは古馬になってからでも遅くないだろう」。

1着=マジックカーペット(木村腱騎手)まさかの出遅れ。押して行ったぶん掛かったが、外は回りたくなかったので力を信じて馬群で辛抱。4コーナーで外に出したらガツンとハミを取ってくれたし、追い出してからは意外と楽でした。
2着=ブレイヴコール(吉村智騎手)マジックカーペットが出遅れたのは分かったし、道中もうまくペースを落とせた。あの展開で差されては言い訳できないね。
3着=ポッシビリターズ(鴨宮祥騎手)出たなりで2番手に。勝ち馬には差されたが、しっかり踏ん張った。このメンバーで3着は自信になる。
4着=ナチュラリー(下原理騎手)結果論だけど内枠がアダになった。内できゅう屈になって掛かった。外外回る展開ならもう少しやれたかも。
5着=イオタイザン(杉浦健騎手)初めて押して行ったが、思ったよりいい位置に入れた。ただ、すぐにペースが落ち着いて外を回るしかなくなった。それを思えば見せ場は作れたし内容としては悪くない。
6着=スリーピーアイ(田中学騎手)位置取りとかは悪くなかったが、追い出してからの反応が案外。もう少しやれる馬なんだけどね。
7着=ハザードマップ(大山真騎手)できれば内に入れたかったが、外枠でロスの多い競馬になったのが悔やまれる。メンコを外して行きっぷりは良かったし、終いも脚は使ってくれた。
8着=オレハツライヨ(田野豊騎手)砂を被って全然。嫌がってレースにならなかった。具合は良かったし、外を回る展開ならもう少しやれた。
9着=ブラックトリガー(松浦政騎手)掛からずスムーズに乗れた。折り合いに進境を見せ、それなりの収穫はあった。
10着=エアラコメット(大柿一騎手)スタートでトモを滑らせて万事休す。まったく力を出せなかった。残念。
11着=キョショウ(川原正騎手)一線級相手で距離も延びるので行くつもりはなかった。スピードはいいモノを持っている。自己条件の千四ならやれるのでは。
12着=バッチャミ(宮下康騎手)結果は仕方がない。思ったよりついて行けたし、この経験が今後に生きると思う。

瀬藤 治人

■プロフィール
瀬藤 治人
(せとう はると)

大阪スポーツ記者
86年4月専門紙記者となり、園田・姫路競馬のトラックマンとして活躍。04年に大阪スポーツの記者となる。長年の経験と鋭い分析による予想には定評がある。