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レース情報

第11回兵庫サマークイーン賞

2018年7月27日(金)

■園田競馬場 ■サラブレッド系3歳以上牝馬 ■距離:1700m

出馬表
昨年レース結果
昨年レース映像

※出馬表はレース2日前の15時更新予定です。

レースの特徴

世代別牝馬重賞シリーズ「グランダムジャパン」の古馬シーズンに組み込まれる地方全国交流重賞レース。

過去9回の結果
1着2着3着着外
1番人気4321
2番人気2215
3番人気2413

記者がお伝えする今回の見所

 昨年は遠征馬に馬券圏内を独占されたが、果たして地元馬の巻き返しはあるのか。今年の遠征馬も精鋭ぞろい。筆頭格は言わずと知れたディアマルコ(高知)で同一重賞3連覇を狙っての参戦。園田コースは〈3100〉。牝馬限定の重賞は全勝で、牡馬相手の西日本ダービーこそ2着に負けたが、勝ち馬マイタイザンのその後の活躍を考えれば非の打ちようがない戦績。全国レベルとまでは言えなくても西日本では屈指の牝馬で、我が庭のごとく振舞う園田コースなら3連覇の偉業を達成する可能性は極めて高い。ただし、懸念材料がないわけではない。直前のローテはそうでもないが、冬場は結構ハードなローテで走っている。そのときは平気でも時間の経過とともにダメージが蓄積されるのが牝馬の特徴。その証拠に地元の牝馬限定戦でちょこちょこ取りこぼしてる。もっとも断然の人気馬にありがちな重箱の隅をつつくようなレベルの話。杞憂に終わる公算が大だろう。

 実績という点では、ある意味ステップオブダンス(大井)が最右翼。僅か10戦のキャリアしかないが、ハイレベルの南関東で重賞(ユングフラウ賞、ロジータ記念)を2勝。まともなら楽勝されても驚けないが、相手関係が厳しかったにしても前走が負けすぎ。休み明けの不利があったにしても一変まではどうか。とはいえハードルを上げすぎる必要はない。万全ではなくても八分のデキで勝負になるのだから抜擢する手はありそう。

 出走を予定していたラモントルドールの回避で繰り上がったのがドリームダークアイ(笠松)。格下の印象は否めないものの、ここへきて2、2、1着と上り調子なのは心強い。昨夏には3連勝もあり、格よりデキ重視がセオリーの夏競馬にぴったり。前走勝ちで弾みがついたと解釈すれば一撃見舞って穴党を喜ばせる可能性はありそう。

 ダンシング(佐賀)は地元開催の佐賀ヴィーナスカップでディアマルコに大きく離された7着。長距離輸送の今回は更に逆風が強まることを思えば多くは求めづらい。

 出走メンバー中、唯一の3歳馬がアクアレジーナ(大井)。のじぎく賞(2着)で園田コースへの適性を示したが、この時期の3歳馬に54キロは酷。本来ならハンデ面で恵まれていいのに古馬と1キロ差はフェアではない。もっとも、それを克服したのが2年前のディアマルコで、あらためて同馬の凄さが分かるというものだ。

 地元馬に目やればネームバリューはトーコーヴィーナスで断然。毛並みの良さもさることながら、何と言ってもレディースプレリュード(GⅡ)2着の銀メダルが光る。JRAの一線級牝馬と互角以上に渡り合い、のちのGⅠ馬ララベルに先着を果たした。ちなみにそのレースでディアマルコは10着大敗だから当時のトーコーヴィーナスの充実ぶりがうかがえる。とはいえそれは2年近く前の話。となると問題はコンディション。あり余るスピードゆえ馬体調整に苦しみ、昨年は3走しかできなかった。今年も前走が復帰初戦で、一流とは言えないメンバーを相手にハナさえ切れず9着は前哨戦とはいえ物足りない。年齢的に老け込むのは早いが、往年の輝きを取り戻せるかどうかは微妙。天性の素質にすがるしかあるまい。

 現時点の評価なら末脚に磨きがかかったナナヨンハーバーのほうが上かも。佐賀ヴィーナスカップではディアマルコの後塵を拝したものの、五分に出ていればもう少し際どかったはず。課題は距離だ。千七は門別時代を含めて3戦オール着外。最後に走ったのは2年前の4月で重馬場で10着だからイメージは最悪。逞しさを増し、年齢を重ねた今ならこなせそうだが、淀みなく流れてくれないと苦戦は免れまい。すべてを覆して下克上を成し遂げるには人知を超えた何かが必要。話は簡単だ。リーディング首位を突き進むる師弟コンビならではの、目には見えないプラスアルファの力が求められている。  実績からはラミアカーサも無視できない。A1勝ちこそないが、堂々のJRA3勝馬。JRA時代に遡ってもマイルまでしか経験していないが、小回りコースで必要以上に距離不安をあおるのはどうか。どうせ後ろからだ。気楽なリードが奏功する可能性は少なからずあるのでは。

 近走内容からはクイントゥープルも注目に値する。通距離での安定感のある走りは相手強化にも対応できそうな雰囲気を漂わせている。ただ、決めつけるには園田での2勝はともに不良馬場。3走前は良馬場で着外に敗れており、道悪要員の評価が妥当だろう。

 このレースに照準を合わせて千七へ路線変更したのがショウサンルヴィアだが、結果は4、8着と期待外れ。とにかく掛かるので能力を出せる形に持ち込めない。よほど展開に恵まれないと苦戦は免れまい。

 モズキンボシも3歳時に重賞勝ちがあるとはいえ、その後の歩みは取り立ててどうこう言うレベルに達していない。トップレベルの牝馬が相手では強くは推せない。

 ウォーターティアナの鞍上は今年デビューの石堂。重賞で減量の恩恵はないが、若武者らしい積極果敢なレースを見せてもらいたい。

瀬藤 治人

■プロフィール
瀬藤 治人
(せとう はると)

大阪スポーツ記者
86年4月専門紙記者となり、園田・姫路競馬のトラックマンとして活躍。04年に大阪スポーツの記者となる。長年の経験と鋭い分析による予想には定評がある。

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